雰囲気のいい赤提灯

先日都内某所の居酒屋へ呑みに行った。
そこはいわゆる赤提灯系の居酒屋が軒を連ねる通りだった。
何ともいえない昭和的な情緒が漂うその通りは、呑み歩き好きには堪らない雰囲気である。

私が入ったお店は、割烹のようなこじんまりとしたお店。
和服の似合う女将さんが一人で切り盛りをしている。
カウンターと、奥にちょっとした座敷が一席。
それでも席が全部埋まると、女将さん一人でまわすのは大変そうだ。
入るときに、料理を出すのに時間が掛かる旨を伝えられたが、あまりの雰囲気のよさに入ってしまった。
店に流れているのはジャズなんかの音楽ではなく、ラジオ(おそらくAM)である。
一瞬タイムスリップしたかと思った。
ところで、このお店がとてもよかった。
鰹とコハダ、イサキの三点盛りやら、鳥レバーを甘辛く煮たの、穴子の白焼きなどなど、どれもちょっとした家庭料理なのだが、日本酒に良くあう味付けだし、何より女将さんの人柄がとても素敵であった。
もうてんてこ舞いな程に忙しいのに、笑顔を絶やさないで感じよく接してくれる。
何人も常連らしき人が入ってきたが、その人たちとのやりとりを見ていると、みんなこの人の人柄で集まってくるんだろうと思った。
あまりに居心地がよかったのでつい沢山呑みすぎてしまったせいで帰り道の記憶がない。
呑みにいくとたいてい後半記憶がないのだが、これはいい加減に正さねばならないと思っている。
酒好きであれば、酒に飲まれず呑みたいものだ。
と先日の私に噛んで言い含めたい。
とりあえず、このお店には足しげく通いたいと思っている。

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